Canonicalがスマートフォンから撤退 Ubuntu Touchは事実上の終了へ…
人気LinuxディストリビューションのUbuntuを開発しているCanonical社は先日、スマートフォン向けのUbuntuへの投資を終了する事を発表しました。
Ubuntu TouchはiOSやAndroidに次ぐ第三のOSとして期待が寄せられていて、一部で根強い人気の中華メーカーのMeizuからも搭載端末が出ており第三のOSの中では比較的有望株だったのですが、このような残念な形で幕を下ろす事になってしまいました。
第三のOSと言えば日本でも搭載端末が発売されたFirefox OSもかつてはそうでした。一時期は同OSを採用したガラホが出るという話もあり僕も非常に期待していたのですが、2016年の2月に同OSの開発終了がアナウンスされ、結局Firefox OS搭載ガラホは実現されませんでした。
Ubuntu TouchもFirefox OSも勢いだけはあったのですが、残念ながら第三のOSの地位を確固たるものにする事は出来ませんでした。iOSやAndroidで既に飽和状態にあるモバイルOS業界に参入するにおいて、CanonicialもMozillaもベンダーやデベロッパーを偏重した結果エンドユーザーへの訴求が疎かになってしまったように思えます。
なお、同社は今後はIoTやクラウドに力を入れていく方針のようです。また、Ubuntu Touchの開発終了に伴って、デスクトップ版Ubuntuの標準のデスクトップ環境がUnityからGNOME Shellに変更されるそうです。
Source:Ubuntu insights