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田舎暮らしの金欠オタク大学生の雑記

【レビュー】ThinkPad X280を3週間使用した感想。豊富な端子類を備えた絶妙なサイズ感の12.5インチラップトップ

先日注文したThinkPad X280が5/10(木)に届きました。

当初は届いてからすぐにファーストインプレッション的なのを書くつもりでしたが、テストが近かったり5月病だったりでブログを書く時間が確保出来ず、結果的に3週間経ってから書くことになってしまいました。

 

前回の記事はコチラ↓

z0ff.hatenablog.com

 

構成・スペック

  • OS:Windows 10 Pro 64bit
  • CPU:Intel Core i5-8250U
  • グラフィックス:Intel UHD Graphics 620
  • RAM:16GB DDR4
  • SSD:256GB M.2 SATA
  • ディスプレイ:12.5インチ 1920x1080 10点マルチタッチ対応(非光沢)
  • キーボード:日本語配列(バックライト内蔵)
  • カメラ:Webカメラ(720p)&IRカメラ(Windows Hello対応)
  • 指紋センサー:なし
  • WWANモジュール:なし
  • 寸法(幅x奥行きx高さ):約307.7mm x 約209.8mm x 約17.8mm
  • 重量:1.27kg

 

外観

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開いた状態

ThinkPadらしい黒くて無骨なデザインですが、1世代前のX270より格段に薄型・軽量化されています。これまでに1度もThinkPadを所有したことがないのであまり詳しくはありませんが、X1 CarbonよりはT4xxS系に近いイメージだと思いました。

昨今のラップトップにしてはややベゼルは太いです。他社からは同じくらいのフットプリントで13インチのものも出ているので少し気になります。

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閉じた状態。ThinkPadロゴは写真ではわかりませんがヘアライン加工になっています。

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天板側のThinkPadロゴの"i"の赤い点は電源ランプになっています。

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ヒンジは180度開きます。

薄くてカバンの中に入れてもかさばりにくく持ち運びが容易ですが、12インチMacBookのような極薄というわけではなく近年のモバイルラップトップとしてはむしろ若干厚みのある方です。他社からはもっと薄い機種が発売されていますが、筆者はこれくらいの厚みのほうが堅牢性と携帯性のバランスがよく安心感があると感じました。

 

端子部

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左側面。フルサイズのRJ45端子がない代わりに専用ドングル用の端子を備える。

左側面にはUSB-C(USB-PD対応) x2(うち1系統はThinderbolt3対応)、USB-A x1、HDMI x1、イーサネット拡張コネクター2 x1、3.5mmオーディオジャック x1が備わっています。
電源は専用のコネクタではなく最近流行りのUSB-Cで供給するようになっています。

X280では薄型化の為にRJ45のLANポートが廃止されています。代わりに専用のイーサネット拡張コネクタを用いることで有線LAN接続を可能にしています。

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ThinkPad専用のイーサネット拡張コネクター2。X1シリーズにも同様のものが採用されている。

Thunderbolt端子とイーサネット拡張コネクター2端子が合わさっているのはThinkPad専用のドッキングステーションと接続するためですが、ここでは詳細は割愛させていただきます。勿論独立した2つの端子として使用可能ですが、干渉するので同時に使用するのは不可能でした。

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右側面のUSB-A端子はPowered USB 3.0。

右側面はUSB-A(Powered USB 3.0) x1を搭載。ケンジントンスロットも備わっています。スマートカードリーダーはカスタマイズで搭載可能ですが個人的には不必要なので選びませんでした。

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背面のnanoSIM/microSDスロットはWWANモジュール非搭載のためmicroSD専用に。

背面にはnanoSIM/microSDスロットが備わっています。スマートフォンタブレットでよくあるピンを挿してトレイを出してそこに乗せるタイプのものです。今回はWWANモジュール非搭載モデルを選択したのでmicroSD専用になっています。

ディスプレイ

12.5インチはちょっと小さいかなと思っていましたが、実際使ってみると小さくて不便に感じる事は全く無く、むしろこのくらいのサイズ感が丁度いいと感じました。1920x1080で拡大率100%で使用していますが快適です。

なんとなく便利そうだなと思ってタッチ対応を選びましたが思ってた以上に快適で驚いています。細かい操作は厳しいですが、カーソルを動かさずに画面に直接触れて操作できるのはとても楽です。

ノングレアなので光沢ディスプレイのような映り込みが無い点も気に入ってます。ノングレアの中にはギラツキが強いものもありますが、X280のFHDタッチに関してはギラツキは無く非常に目に優しいです。

 

入力装置

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キーボード

キーボードの品質の良さに定評のあるThinkPadだけに、X280のキーボードはとてもタイピングしやすいです。キーストロークは昨今のモバイルラップトップとしては深めの部類に入りますが、軽いタッチで入力出来るので楽なタイピングが可能です。最近のアイソレーションタイプのキーボードはキートップが真っ平らで打ちづらいものが多いですが、本製品はアイソレーションキーボードでありながら指に馴染むようにキートップに凹みが設けられているので非常に打鍵しやすいです。

サイズの都合上Enter付近のキーピッチが狭くなっている点が個人的には若干不満です。また、左CtrlとFnの位置が逆になっている点やPrtScが下にある点も慣れが必要だと感じました。(左CtrlとFnは設定で入れ替えが可能です)

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バックライトをオンにした状態

ポインティングデバイス

ThinkPadといえばTrackPointですが、最初は「どうせタッチパッドあるし使わない」とか「慣れるまで時間かかりそうだしタッチパッドでいい」とか思っていましたが、折角と重い暫く使ってみたら病みつきになってしまいました。ホームポジションのままマウスカーソルを動かせる快適さはとても魅力的です。

クリックパッドも非常に使いやすいですが、標準のソフトウェアでは中ボタンの動作を「スクロール」か「中クリック」のどちらかにしか設定出来ないため不便だと感じました。下記のTPMiddleというソフトウェアを常駐させる事によって、中ボタンの押下時間によって中クリックしたりスクロールしたり出来るようにすることが可能です。

sdx1.net

タッチパッドWindowsの高精度タッチパッドに対応しており、さまざまなジェスチャーが行えます。感度はまずまずといったところです。表面がガラスではないので指の滑りは悪いです。クリックボタンは全体ではなく下部に左右それぞれ内蔵されています。筆者はTrackPointに慣れてしまっているのでタッチパッドは使用しておりません。

 

顔認証

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顔認証用のIRカメラ

IRカメラを用いた顔認証はとても高速で快適です。PCを立ち上げて眺めているだけでパッと一瞬でロックが解除されるのでとても便利です。顔認証付きにしたので指紋認証はいらないと思い無しにしましたが正解でした。

周囲の環境によっては認証が上手くいかない場合もあるので、その場合は設定で認証制度を高める事が出来ます。

 

総評

筆者はこれまでにThinkPadを所有したことがなく、なんとなく質実剛健で使いやすいというイメージを持っていましたが、まさにイメージ通りの期待を裏切らない素晴らしいPCでした。12.5インチというサイズ感も絶妙で、かばんに入れてもかさばらず非常に持ち運びがしやすいです。マルチタッチ対応のタッチ画面や優秀な入力デバイス、豊富なポート類、顔認証などを備えており使いやすさも抜群です。他社のノートPCでこれほど完成度の高いものはなかなか無いのではないか、そう思わせてくれるような製品でした。

 

 

P.S.本記事では主に道具としての観点から書きましたが、もしかしたら今度Part2みたいな感じでX280のパフォーマンスについて書いたりするかもしれないのでその時はそちらもよろしくお願いします。